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北陵高校野球部の秋期大会の成績は、全道大会三回戦敗退というものだった。
駒大苫小牧高校に10対1で敗れたのだ。あと1回勝てば準決勝というところまで来ていた。
主将の原田信二は新入部員が予想以上に多く喜んでいた。副主将の青井拓実に嬉しそうに言った。
「今年は1年がたくさん入ったなぁ~去年の俺たちの活躍のせいかな?」
「全くだ。もう少しで準決勝だったからな」
青井も原田に同意して言った。
一年生たちを眺めていた原田だったがそろそろ集合をかけることにした。
「よ~し、1年。集まってくれ!」
蒼空たち1年生は原田の下に集まり集合した。集まった1年生の中には、マネージャー志望の秋山歩実も混ざっていた…
北陵高校野球部の主将原田は少しいい気になっていた。1年生の新入部員候補が前年を大きく上回る20人も来ていたからだ。
「みんな、よく集まってくれた。これから入部テストを行う。テストに受からなかった奴はあきらめてくれ」
原田は調子に乗って新入生をテストすることにしたのだ。
新2、3年生の中からも驚きの声が上がった。前代未聞だったからだ。
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