第一章
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意地を張って 消した電話帳の メモリー 彼用の着信 彼用のメール音 もう鳴らない 消したのは 自分なのに 探してしまう 彼の名前 番号は覚えていない 着信画面は 名前しか見えていない 彼と繋がっていた メールのやり取りも 全て消してしまった 何の意地だろう こんなことしても 虚しいだけなのに 虚しくて 涙が出るのも バカくさいのに
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