第一章

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確かに 彼はバツイチだった 子供は三人 家も建てたらしい 養育費 家のローン 彼の給料の半分は 嫁の通帳行き 貧乏でも気にならなかった 彼のそばにいられるなら 何にも気にしなかった 「結婚しよう」 ゲームセンターで 彼とプリクラを 撮ってる最中に 言われた言葉 「好きだよ」 セックスする度に 耳元で言われた言葉 「こんなに 好きになったのは初めて」 腕枕されながら 頭を撫でて貰い キスをされながら 言われた言葉 信じてた 信じてた 信じてた 信じていたのに 儚く崩れていった  
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