第一章

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スラっと高い身長 ギュってされたら 私の顔は彼の胸元 胸元からは 彼の愛用の ブルガリブラックの香水が フワッと香る この匂い 好きじゃなかった 甘すぎて キツい匂いって ずっと思っていた でもね 彼がつけていたから 大好きになっていて 力強く 抱きしめられたら むせるくらいに鼻につく この匂いと この温もり 本気で大好きだった 「苦しいってば」 「イヤ?」 笑いながら 抱きしめられていたのを 思い出にしなきゃ いけないなんて  
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