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真似、と言われてまじまじと二人の姿を見比べた。
苛立ちを露にして貧乏揺すりをしているグリフォンと、帽子を深く被ってそれを睨み付けるルリ君。
緊迫感は十分伝わるけど……真似ってどういうこと? 全く似てない二人なのに。
私の心中の言葉を読んだらしく、グリフォンはルリ君を指差して激しく怒鳴り出した。
「この糞インコ! 翼しまいやがれ!! てめぇキャラ被ってんだよっ!!」
嗚呼、なんだそんなことか……。
再会する前には何もなかったルリ君の背中に、今は翼があった。蒼い綺麗な翼だけれど、それがグリフォンの背中にもある茶色の翼の真似だと言いたいのだろう。
色も大きさも全く違うというのに。
ルリ君もグリフォンの言葉に呆れたような顔をしている。
「……俺は、お前みたいに喧しくはない。ツンデレでもない。混同されるのは……心外」
「ああん!?」
「……ルリ君、もう行こっか」
グリフォンはアプローズとはまた違う系統だが、キレキャラのようだから、もう放っておくことにしよう。
私達は再び軽くお礼を言ってから少し騒がしくごたごたしながらも、『断罪人』と一旦別れを告げた。
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