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「おいおいなんで泣くんだよ」
中学生くらいの子供が地面から上半身だけをあらわして話しかける。
「わるい。斬る時はどうしても表の意識が強くなってしまう」
ハルの顔が少し悲しく見えただろうか。
春の顔がうつむく。
短い間が空いて上半身だけの子供がつぶやく。
「でもそれが唯一の救いだな」
「なに?」
「裏のお前は冷たすぎる」
そういうとハルの目を見た。
すかさずハルは目をそらす。
「知るかそんなもん」
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