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相模に引きずられるように医務室に入ったユウイは、中の光景を見て固まる。
そこにいたのは長い白髪を低い位置で縛り、金色の瞳をした白衣の男性。なのだが、その白衣の下が問題だ。そう、所謂【半裸】。
「きゃぁあああっ!! 何ですかー! 何なんですかー!?」
ユウイは顔を真っ赤にして悲鳴をあげ、相模の影に隠れる。相模はそんなユウイに対して呆れながら、口調は極めて冷静に彼女に問いかける。
「あれ、ユウイちゃん会ったことなかったっけ? 第三部隊の主治医だから一度くらいはあると思ってたけど」
「会ったことなんてないですー!」
ユウイは顔を真っ赤にしたまま目をつむりながら叫んでいる
「相模の旦那、彼女が新入りのユウイ・メシアズ嬢? 櫻庭の旦那のお気に入りの」
相模は男の声に「ああ、そうだよ」と頷いた。お気に入りとはどういうことか。
「ユウイちゃん、彼はクロード・インフェルノ。あんな格好してるけどれっきとした医者だよ、あんな格好してるけどね」
「その格好がどうみても犯罪者じゃないですかー!!」
相模の言葉をはねのけるように勢い良くユウイは叫ぶ。余程動揺しているらしい、無理もないが。
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