第1章

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俊介が机に目をやると恵美ととった写真が飾ってある。 写真を手にとり眺めていると、恵美といた頃を思い出し懐かしくなる俊介。 俊介が恵美と初めて出会ったのは中学1年生の頃。同じクラスで席は隣。サッカー部のマネージャーでもあり、付き合い始めてからも、いつも一緒であった。 俊介が点を取るといつも恵美は喜んでくれていた。 3年生になり全国優勝した時は泣きながら喜んでくれた恵美。 高校生になった二人は同じ静岡東高校に進む。マネージャーの恵美がいつも言っていた言葉 恵美:「俊介が国立のピッチに立ってる姿がみたい。そして、全国高校選手権でも俊介が点をとって優勝して、一緒に喜びたいの。」 俊介もそれが実現できるようにと毎日練習に励んでいたある日の帰り道に事件は起きる。 もっとドリブルがうまくなるようにと、部活帰りにボールを蹴りながら、恵美と歩く俊介。
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