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「小十郎」
自然と体が動いて、小十郎に抱き着いていた。
「ありがとう」
ただ嬉しくて。
やっぱり小十郎は、ほっとする。
私、小十郎のこと好きだなぁ。
「凪、此処は何処なんだ?」
「あ、色々説明しなきゃな」
再会を喜んでる場合でもないか。
政宗にも会わせなきゃだし。
「此処は私の生まれた時代。つまり小十郎からすると未来」
「なっ、そう、なのか?」
「あぁ、それに二週間前に政宗と幸村がこっちに来てる」
「!!……政宗様がいらっしゃるのかっ!?」
うおっ、政宗に物凄い食いついてきた!
そりゃそうか。
向こうでは殿がいなくなって大騒ぎだっただろうしな。
「あぁ……ん、噂をすればなんとやらだな」
後ろから政宗の気配と、夏樹も一緒だ。
良かった。
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