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嘘を言ってるようには見えない。
だが、浴衣姿に眼帯。
「中二病か」
思わず突っ込んでしまった徠絆だが、政宗はなんのことかわからず首を傾げる。
その時、政宗の後ろに公園の時計が見えた。
針は五時を指していた。
「あーーーっ!!」
急に大声を出した徠絆に、政宗はビクッと肩を竦める。
「やっべぇ、遅刻する!!」
ダッと走り出した徠絆だったが、ピタッと足を止め、また政宗の所まで戻ってきた。
「これもなんかの縁だろ?家に寄ってけ!」
にっと笑った徠絆の笑顔はやはり彼女に似ていた。
だからか、政宗は素直に頷いた。
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