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場所をリビングに移し、政宗と私がソファーに座り、その向かい側に兄達が座った。
そして簡単に説明をした。
「政宗は私が戦国時代に行っていた時にお世話になった一人なの」
兄達には一年前現代に戻ってきた時に、戦国時代に行っていたと事実を話していた。
もちろんそんな非現実的なことを簡単に信じることなど出来なかったとは思うけど、今回政宗が現れたことで兄達も信じざるをえないだろう。
「政宗って、まさかあの伊達政宗?」
恋絆兄の問いに頷く。
「そう、その伊達政宗」
驚きを隠せない兄達だけど、一番驚いているのは私だよ。
“あの”とか“その”とか言われてなんとも居心地が悪そうな政宗。
それにしても、本当に夢じゃないんだよね?
そっくりさんとかではないよね?
じっと政宗の顔を見ていたら、若干その頬が赤くなっている。
「……見すぎだ、honey」
「え、あ、ごめん」
照れる政宗に私自身もなんだか恥ずかしくなり、顔を背ける。
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