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「はぁ、恋絆徠絆、少し頭を冷やしてくる。後任せた」
すぅと深呼吸をした後、志絆兄はそう言ってリビングを出て行ってしまった。
「何か悪いこと言ったか?」
政宗が不思議そうに首を傾げる。
「まだ頭が混乱してるんだよ、俺もだけどさ。失礼な態度は多目に見てよ」
「All right、そりゃそうだな」
恋絆兄のフォローに政宗も納得したように頷いた。
「って、やば、早くご飯食べないと遅刻する!」
慌てる恋絆兄につられて時計を確認すればもうすぐ八時になろうとしていた。
「今日朝ご飯パン食べて!」
「やっべ、今日って出稽古に行く日じゃん!志絆兄忘れてねぇよな」
急にバタバタとしだした恋絆兄と徠絆兄。
恋絆兄は普通に仕事、徠絆兄は道場の手伝いがあるのだ。
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