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「凪、政宗君と家のことよろしく!行ってきまーす!」
いつもより五分遅れで家を出た恋絆兄を見送る。
忘れ物なければいいけど。
「凪、俺達も行ってくるから!」
「帰って来てから家族会議だ!行ってくる!」
徠絆兄とまだ怒り気味の志絆兄も出稽古に行ってしまった。
基本的に道場の手伝い以外は主婦みたいな生活をしてる私。
今日も三人を見送り、いつものように自宅警備員という名のニート生活を送る予定だった。
が、決定的にいつもと違うことがある。
リビングに戻れば、珍しげにあちこち見ている政宗の姿があった。
戻ってみれば政宗の姿がなくて、やっぱり夢でした、なんてオチかと心配したが、やっぱりこれが現実のようだ。
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