1704人が本棚に入れています
本棚に追加
「政宗!勝手に人の部屋に」
「Ah~どこの誰だったかなぁ、俺の部屋にずかずかと入ってきたのは?」
にやりと口角を上げて笑う政宗に返す言葉を失う。
えーえー、それは私です!
確かにあの時は勝手に入りました!
でもそれとこれとは違う!
……いや、でも結果的には同じなのか。
「Sorry」
押し黙っていた私の視界が暗くなる。
「Honeyを困らせるつもりじゃなかった。ただ、久し振りに会えたのに素っ気ない態度だったからつい、な」
ぎゅうっと抱き締められると、どうしようもない愛しさが溢れてくる。
「私も、ごめん。
久し振り過ぎて、突然過ぎて、どうしていいかわからなかった。それに朝稽古したままの格好だったから着替えたくて」
久し振りに会ったのに汗臭いって思われるのは普通に辛い。
一応、そういう乙女心は持ってます。
最初のコメントを投稿しよう!