メタモル

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朝からなんか頭いてぇなって思ってたけど、まぁすぐに良くなるっしょってことで学校行ったら案の定、ニ限目の数学の時間に失神。 まぁいつも数学の時間は寝てて、その度に数学の吉田に注意されるんだけど、今日は注意されないだろう。 なんつったて俺失神しちゃってて寝てるわけじゃないし。 なんて甘い考えは吉田の注意 「オイコラ江藤、起きろ」 でぶっ飛ばされるし、こいつ失神と居眠りの違いもわかんねぇの? なんてことを薄れゆく意識のなか考える。 目覚めるとギシギシベットの上で、消毒の匂いで保健室にいるんだなぁと、ぼんやり考えるヒマもなく俺の布団の中に上半身突っ込んでるやつはズボンを脱がせに掛かる。 制服のベルトが外しにくいらしくカチャカチャと焦っているようで、逆に俺は冷静に対処できる。 「おいこら。お前なにやってんの?」 と言うと一瞬動きが止まる、やつは布団から上半身を出した。 「起きちゃったか、別にまだ何もしてないよ。これからするとこ」 汗ばみ乱れた髪をかきあげミオは悪びれもせず俺のズボンをなまめかしくさする。 「学校でこんなんすんなやブス。」 「しょうがないじゃん。タクミあたしのタイプだし、てか一回くらいさせてよぉー」 「やだ、俺タイプじゃねーしお前とかはアウトオブ眼中」 と言って起き上がると頭がぐわぁんぐゎんしとまたベットに倒れてしまう。 「そういやあんたインフルエンザかもって松宮先生が言ってたよ。熱は40℃くらいあったからキツイんじゃない?力も入んないでしょ?」 ニタニタしながらミオは顔を近付けてくる、弱った俺にはミオの唇から逃れる力は残っておらずにキスをされてしまう。 うわぁこんな奴とはしたくねぇーとか、もうどうしようもないことを考えてるヒマもなくミオは舌を入れよとしてくる。 それだけは阻止すべく全身の力を唇に集め絶対に奴の舌を侵入させまいとするがなかなか諦めない。 もうだめかと俺が思ったとき、救いの女神松宮先生がこの地獄と化した保健室に降臨されて俺は助かった。 ミオは残念そうに保健室からイソイソ去っていき、俺は家から迎えが来るまでに帰り支度をするように言われる。
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