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十数人程の天理や獄理の役人達とすれ違いながら、三階の北右側にある目的地『地獄行記録管理課』へとグェントはたどり着いた。
持つ場所が全くない透明度の高い三.五メートルほどのガラスの扉と、課名が白抜きで刻印された紺色のパネルが廊下から見える。
冥界管理局各課の入り口の扉はガラスの自動ドアだ。
近くに行くと扉は勝手に開くため、取っ手や持つ場所はない。
自動ドアという優しさは書類を大量に抱えた役人達の事を配慮してだそうだ。
しかし各長の専用室の扉は普通のドアノブ式なので、中途半端な優しさではあるが。
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