全ての始まりに至るまでの始話

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輪廻の流れを作り、転生の手伝いを行うのが神の仕事だ。 その仕事だけでも重労働なんだから、仕分けのお仕事ぐらい他の人にやってもらっちゃおう。 と言うことで、理由は非常に不純だが彼らは死んだ人間の魂を天国地獄への振り分け・道中案内をする専門の機関をあの世にある三途の川の中間地点世界、通称『冥界』に作った。 その機関は『冥界管理局』と呼ばれ、死んだ人間の中から神に役人として冥界人(よみびと)という、人でなく死者でもない存在になった人々が働いている。 三途の川の中間の冥界管理局で仕分けを行い渡し舟で来た人達の天国行き・地獄行きを分けた後。 迷ったりして質の悪い悪霊になって輪廻から外れたりしないよう道案内もしてくれる、安息な輪廻を手に入れたい人にとって至れり尽くせりなお仕事内容の機関なのだ。 長々と語ってしまったが、つまりの所。 天国地獄への仕分けは神でもなく閻魔でもなく、冥界管理局の役人が行っているということを理解してもらえればいい。 これを理解していただけたならば、全ての始まりに至る始話は終了となる。
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