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――電話が来たのは記念日の今日だった
その日は静さんを驚かそうと思って仕事に行く静さんを見送った後
慣れない料理に苦戦しながら静さんが好きな料理を一つ一つ真剣に作る
(静さんはシチューが好きだもんね、私を育ててくれた分頑張って美味しい物を……)
っと美味しそうににシチューを食べる静さんの顔を思い浮かべ笑みを溢していた所に
ーーまるで警告音のように家に電話のベルが鳴り響いた
「あっ、静さんからかな?」
仕事中に電話で帰宅の報告するのも度々あるので百合は何も考えず、何時も通りに受話器を取った。
ーーそれが百合のこの人生を変える内容だと知らずに
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