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否定をしなかった。
ガルシアが笑ったのを見た瞬間、ロイは地面を蹴った。
一気に距離を詰め、今度は切れる剣を腰の柄から取り出した。
取り出した勢いのまま殺気を撒き散らし、切りかかる。
ロイの剣はガルシアの体を捉えることは無かった。上半身のみをヒョイと動かし、あと数ミリのギリギリでかわす。
動かしていなかった下半身は、ロイの腹をめがけ蹴りが放たれる。
「いって!」
完全に避けることは出来なかった。
バックステップで威力を軽減し、痛い程度で済んだ。
「ハハッ、やるじゃねぇか。
前は今ので終わっただろ?」
成長したのは自身でも、確信出来るほどの努力はしてきている。
だが、ここは年の功が未だ圧倒的に上をいく。
ケラケラ笑いながら最低限の動きで、確実にロイの剣は避け、攻撃は当てている。
全て手抜きのため、ダメージは少ない。
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