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松「あはは、良く言われますよ」
校長「だろうね♪じゃあ、他の先生に挨拶をするから、職員室に行こうか」
そう言って校長室を後にし、隣の職員室に入りました。
紹介にも書きましたが、校長は普通のオッサンです。皆さんのイメージする普通のオッサンでオッケー。
むしろ特徴はなし、強いてあげるなら情けない、フランク過ぎる…くらいですね。
ガラッと扉を開き、職員室に入室ー。ちょっと緊張気味の松坂屋。
校長「おはようございます」
先生方「「おはようございまーす」」
校長「えー、既に連絡をしたと思いますが、今日からTAとしてT大学より学生さんが来ました」
ここまでは普通でした。
が、このオッサンはのっけからやらかしましたよ。
20代から50代の真面目な、少し親しみが混じった微笑ましい男女の視線を受けながら、何を言おうか考えていた時でした。
校長「じゃあ、鈴木先生から何か挨拶をしてくれるかな?」
鈴 木 先 先 っ て 誰
S U Z U K I ?
皆さんの松坂屋は鈴木になりました。
オッサン、覚えやすい名前だねって言ったのは誰だよ。
え?この状況で名乗れだと?
バカなの?死ぬの?
ま、しない訳にもいかないのでしますけどね。
始めようか、校長への羞恥プレイを。
松「おはようございます、本日よりTAとしてお世話になります……
松 坂 屋
です」
校長「あっ」
ププッ……
くっ…………ふぶぅ…
あちこちより沸き上がる校長への嘲笑。
あっ、じゃねェよ…自分の業に焼かれて悶絶してろやオッサン。
松「大学入学からまだ間もなく、皆さんに色々とご迷惑をお掛けすると思いますが、ご鞭撻の程を宜しくお願いします」
で、締めて一礼。
パチパチとまばらな拍手。
でも皆やたら笑顔。一番若そうな女の先生は口元を抑えて爆笑を堪えてるし(笑)
いやー、良い仕事したわー。
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