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校長に軽いトラウマを植え付けた自己紹介が終了。
時刻は8時20分。
この街に来てからようやく一時間が経とうとしています。
この後、お知らせのある先生が順番に発言をしてお話は終了。
校長はアレから一言も喋っていません。
で、そんな校長に代わって歩み寄ってきた荒川静……似の教頭先生。
この人はスゴいです。なんかオーラがあります。
多分その気になれば、政治家にだってなれる勢いです。
教頭「松坂屋先生」
松「はい、なんでしょうか」
教頭「私が担当して頂く教室に案内をしますが、その前に着替えに行きましょうか。着いてきてくださいね」
事務的でテキパキしています…。声音も冷たい…。
だが、信頼出来そうな人です✨
少なくとも校長よりは。
校門の周りに何人かの先生が向かって開校、それを眺めながら教頭に案内された更衣室に向かいました。
んで、とりあえずバスケ部時代の練習着にちゃちゃっと着替えて、担当クラスにGO。
しかし、この学校…。少子化の割には馬鹿でかく、今時都内には珍しい1学年3クラスです。
校内も比例してでかい。校庭なんかフルコート。
教頭「広いでしょう?」
松「あ、はい。そうですね」
まるで見透かしたかのように話しかけてくる教頭。
ちなみに並んで廊下を歩いています。
そのあと、簡単な約束事や注意に相槌を打ちつつ担当クラスに到着。
見上げたプレートには
『2―1』
現在進行形で、私が戦い学ぶ場所です。
教育現場は戦場だ、その言葉の意味を識(し)るまでに、それほど時間はかかりませんでした。
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