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教頭先生と一緒に後ろの扉から、教室に入室。
瞬間、私を振り向き射抜くような眼差しをぶつけてくるのは24の瞳……ではなく64の瞳。すなわち31人の生徒プラス担任。
どうやら朝の会の真っ最中だったようです。
今気付きましたが、担任の先生…先ほど爆笑を堪えていた一番若そうな女の先生です。
女の先生「はーい、注目。今日はお勉強はありません。なんでですかー?」
生徒たち「「たいりょくそくてーだからー!」」
女の先生「はーい、そうですねー。じゃあ、今日の連絡は終わりです♪
あ、でもこの中に体育着を忘れた人、筆記用具を忘れた人、上履きを忘れた人は先生の所に来てねー、以上!」
涼宮ハルヒかよ! っと私はツッコミました。
多分似たようなツッコミをした人もいるんじゃないでしょうか?
一応、知らない人の為に補足しておきますね?
涼宮ハルヒとは、『涼宮ハルヒの憂鬱』という谷川流さんが著者の小説が原作で、アニメ、映画、ゲームなど多岐に渡りメディアミックスをした人気作品のヒロインです。
退屈な日常や変わらない毎日を嫌い…常に刺激や面白いことを願う涼宮ハルヒは、高校に入学し、自己紹介の場で主人公たちを前にこう発言しました。
涼宮ハルヒ
『東中出身、涼宮ハルヒ。
ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、超能力者、異世界人がいたら、あたしの所に来なさい、以上』
最後のこの中に~の辺りが似ていますよね。
この瞬間から、女の先生はハルヒ先生と松坂屋の中で決まりました。
ハルヒ「それじゃあ着替える前に、新しい先生に自己紹介して貰いますね~。松坂屋先生、前に出てきてください」
松「あ、はい」
いきなりのことで緊張しつつ隣の教頭を横目で確認。
……いつの間にか消えてるし。やっぱりただ者じゃないよなァ、あの人。
服従しとくか。うん。
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