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さて、ハルヒに若干思うところはありますが、とりあえず更衣室にGO。
ロッカーから運動靴を取り出し、昇降口へ。
専用の下駄箱にバッシュを突っ込み履き替え校庭に。
案の定、まるで纏まりがなく…校庭の隅で騒ぎまくる2―1メンバー。
そしてそれを必死に纏めようとするハルヒ。
ハルヒ「あう~…みんなぁ、ちゃんと並んで~」
松「はぁ……」
恐らくはハルヒは今年赴任してきて、初教師で初担任なんでしょう。
で、まだ慣れてないと。
TA(ティーチング・アシスタント)は原則として、担任の先生の補佐役。
名前の通りアシスタントとして振る舞うのが役目です。
とはいえ、初参加でいきなり口出しやダメ出しはNG。
私も今日は見に徹するつもりでした。
ですが、ハルヒのあたふたする様子にはちょっとアレだったので…。
アシスタントとして授業の手助けをします。
パンパン!
強く手を打ち鳴らすと、一斉に注目をする生徒とハルヒ。
騒いでる最中にいくら言っても子どもは聞いてくれません。
ですから、まずは関心を引くことから始める…と事前学習で学びました。
松「はい、それじゃあ今日は体力測定、皆の体の強さや頑張りを調べる日です。ハルヒ先生から大事なお話があるから、ハルヒ先生の前に体育座りをしようか」
「「はーい」」
ただ指示や注意をするのではなく、何のために、どうしてするのかを交えて話すと伝わりやすい、らしいです。
まだ多少はざわついてますが、皆ハルヒの前に座ってくれました。
それを確認し、生徒たちの後ろに立ちハルヒに会釈。
ハルヒはありがとう!とでも言うように笑顔で頷き、今日やることを丁寧に生徒たちに説明していきます。
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