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目の前を歩く少女。
然り気無く携帯を見ながら、しかし一定の距離感を保ち、尚且つ血眼で黄色い帽子を睨む私。
どうみても立派な変態です。
が、私は大真面目。
例えるならばドラクエの最初の方でバブルスライムに毒を食らわされ、一先ず最寄りの教会か宿屋にに向かうも…。
ライフはギリギリ。
アイテムはナッシング。
村まであと20歩。
その区間でのエンカウントは即ち死に繋がります。
2体以上のスライムが出てきたら、一応勝てます。
が、あの時の傷が元で死亡という、英雄にしか許されない死に方をするでしょう。
神父『おお!マツザカヤよ、しんでしまうとは なさけない!』
やめて! これ以上俺を傷付けないで!
とまぁ、それくらいの緊張感(だって先方とは初日、初対面、初出勤だもの。焦るよね?)を抱えつつもストーキング。
そんな二十歳前の迷子な男の大学生命を勝手に預けられた少女は、楽しそうに通学路を歩いています。
そしてふと気付きました。
あれ? この道、マツコDXハーフに教えられた道の真逆じゃね?
もし、私にデスノートと死神の目があったなら、人類史に残る死に方を一年間模索した上でMDXHの名前を書き記したでしょう。
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