失恋カフェ

2/237
前へ
/237ページ
次へ
ぶりかえす、悲しみに。 どう耐えたらいい。 カフェのコーヒーと煙草が、最近の日課。 料理をしよう、 掃除をしよう、 少しずつ自分を奮い立たせるけど。 それでも、どこか寂しい。 どんなに友達がいても、 今のあたしは孤独で空っぽ。 今日は、なぜか泣けて仕方ない。 助けて。 助けて。 お願い。 私を救ってくれるものがわからない。 はやく、時間がすぎればいい。 はやく、誰かを好きになれればいい。 ここから、逃げ出したくて仕方ない。 涙が、とめどなく流れた。 何に対して泣いているのか、わからないまま。 どこかにいきたい。 感情なんて、どうしてあるんだ。 どうして、好きになって想いは叶ってしまったのか。 本当に、好きで。 あなたに救われたのに。 あなたを、忘れなければいけない現実が憎らしい。 誰か、 誰か、 誰か。 私を救って。
/237ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加