第一章

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ケンジを追っていたパトカーはバリケードに突っ込み多数が大破、そのパトカーのせいでたまり場になってしまった。 「…よし、なんとかなった。」 「ケンジ、あそこの細道に入って。」 「わかった。」 レクサスはその脇見にはいった。 その先には廃墟した建物があった。 「あそこに入って、これで逃げ切れたわ。」 「ふぅ……あっ、血が出てた。」 「ふふっ🎵後で止血しなくちゃね🎵」 車内で笑い声が響いた瞬間だった。 ボンッ‼‼‼‼‼‼ 「「へっ⁉⁉⁉」」 エンジンから爆発音がし、ボンネットの隙間からオイルが漏れていた。 「……やっちまったか…。」 レクサス IS300が死んだ瞬間だった。 「……ケンジ……。」 「予想はしてたんだ、近い内にいっちまうのはな…手のうちようは無かった。」 ケンジは目から涙を流した、動かなくなったレクサスを見ながら。 夕日がむなしく沈んで行く日だった。
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