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ケンジを追っていたパトカーはバリケードに突っ込み多数が大破、そのパトカーのせいでたまり場になってしまった。
「…よし、なんとかなった。」
「ケンジ、あそこの細道に入って。」
「わかった。」
レクサスはその脇見にはいった。
その先には廃墟した建物があった。
「あそこに入って、これで逃げ切れたわ。」
「ふぅ……あっ、血が出てた。」
「ふふっ🎵後で止血しなくちゃね🎵」
車内で笑い声が響いた瞬間だった。
ボンッ‼‼‼‼‼‼
「「へっ⁉⁉⁉」」
エンジンから爆発音がし、ボンネットの隙間からオイルが漏れていた。
「……やっちまったか…。」
レクサス IS300が死んだ瞬間だった。
「……ケンジ……。」
「予想はしてたんだ、近い内にいっちまうのはな…手のうちようは無かった。」
ケンジは目から涙を流した、動かなくなったレクサスを見ながら。
夕日がむなしく沈んで行く日だった。
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