第一章

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さっき掛け金を渡したミーヤがスターターをする。 「カウントいくわよ‼ 5‼4‼3‼2‼1‼ゴー‼‼‼」 グオオオオオオ‼‼‼ ボオオオオオオ‼‼‼ 先頭に出たのはパワーで勝るバイパーだ。 ケンジのIS 300も後に続く。 スタートしてからその先にはS字コーナーだ、バイパーは慣れたハンドルさばきで簡単にコーナーを抜けた。 「凄い❗あのジャジャ馬マシンをいとも簡単に使ってやがる❗これじゃぁあのレクサスも……‼」 ギャラリー達が予想していたのと全く違ったのだ。 ケンジはバイパーと全く同じペースでコーナーを抜けて行ったのだ。 「あのレクサス、先行していたバイパーと全くペースが同じだ❗」 「いやレクサスのほうが速い❗」 ギャラリー達はバイパーからレクサスに注目していった。 「ほおお❗やるじゃねえか❗だがこの先は山道みてぇな連続コーナーだ、着いて来れるかぁ⁉」 バイパーはさらに加速する。 「………。」 ケンジは無言のまま、バイパーを追って行った。
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