第一章

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バトルは中盤に差し掛かった。 このコースは中距離コースなのでそんなに時間は掛からない。 バイパーとレクサスとの差はじわじわと縮まっていた。 「くっ❗タイヤの食いつきが悪くなってきた❗」 バイパーは確かにパワーはぴか一に速い、しかしボディの重量がそこそこ重い、さらに巨大なパワーに比べて足回りが着いていけてないのがタイヤの消費を早くしたのだ。 どんなにテクニックで補っても限界に近付くのには変わりはない、連続のバトルでマシンにも負担が掛かってきたのだ。 「やっぱり整備を怠るんじゃなかったな、タイヤだけ替えただけじゃ意味なかったな。」 今頃悔やむが時は既に遅し。 レクサスが煽って来たのだ。 「……タイヤの限界と熱ダレか、ならコイツのパワーでも十分抜ける❗」 ケンジはバイパーにプレッシャーを与え続けた。
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