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次のコーナーが近付いてきた。
ギャラリー達にしてはこのコースの一番の見所なのだ。
二台のマシンを待つギャラリー達、そして…。
「……来た‼バイパーとレクサスだ‼」
「あのレクサス何者だ⁉バイパーを煽ってやがる‼」
驚きを隠せないギャラリー達。
バイパーはこの先のコーナーに対応してブレーキを踏み減速、しかしケンジは……。
「……。」
ブレーキを踏まずバイパーをパスしたのだ。
「何っ⁉ブレーキを踏まない⁉」
明らかにオーバースピードだ。
ギャラリー達も動揺を隠せない。
「ああ⁉レクサスが減速しないぞ‼」
「オーバースピードだ‼壁に突っ込むぞ‼」
危険と考えたギャラリー達は避難する。
「ここだぁ❗」
ケンジはサイドブレーキを引く、そしてドリフトでコーナーをクリアした。
「ドリフト⁉凄いぜあのレクサス‼」
「立ち上がりも安定してる‼バイパーが着いて行けない‼」
驚きから興奮に変わるギャラリー達。
「なん…だと…。」
抜かれたゆえ離されるバイパー、しかし。
「………まだだ、まだ終わったわけじゃねぇ‼」
バイパーは残りのNOSを使い切り勝負にでたのだ。
そして最後のコーナーが見えてきたのだ。
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