第一章

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両者譲らず最後のコーナーに近付く。 「来た来た来たぁ‼二台は全く譲る気配はないぞ‼」 「レクサスとバイパー、最後のコーナーでどうなる⁉」 ギャラリー達はバトルの決着を期待していた。 バイパーもケンジのレクサスもフルスピードのままコーナーに迎う。 「最後のコーナー…ドリフトで決める❗」 「奴がドリフトなら…………こっちもドリフトだ❗」 そして決着の時……。 グアアアアアアア‼‼‼ ボオオオオオオオ‼‼‼ 「「ここだ‼‼」」 ギャアアアアアアア‼‼‼‼ ギャアアアアアアア‼‼‼‼ 二台はほぼ同時のタイミングでドリフトを始めた。 「いけえええ‼」 「おおおおお‼」 白煙とタイヤのカスを出しながらコーナーを攻める二台、しかし。 ギャッギャッギャッ‼‼ 「何ぃ⁉」 バイパーはドリフトに耐えずスピンしたのだ。 「あああ‼バイパーが‼」 「あれじゃクラッシュするぞ‼」 回るバイパー、ケンジは焦りを押さえ、なんとかダブルクラッシュをしないように対象しようとする。 「くっ‼避けてくれ‼」 バイパーのリアがレクサスのフロントスレスレで交わし、ケンジはコーナーをクリアした。 バイパーも幸い壁ギリギリで止まった。 「……負けたか。」 ケンジの勝利だった。
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