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両者譲らず最後のコーナーに近付く。
「来た来た来たぁ‼二台は全く譲る気配はないぞ‼」
「レクサスとバイパー、最後のコーナーでどうなる⁉」
ギャラリー達はバトルの決着を期待していた。
バイパーもケンジのレクサスもフルスピードのままコーナーに迎う。
「最後のコーナー…ドリフトで決める❗」
「奴がドリフトなら…………こっちもドリフトだ❗」
そして決着の時……。
グアアアアアアア‼‼‼
ボオオオオオオオ‼‼‼
「「ここだ‼‼」」
ギャアアアアアアア‼‼‼‼
ギャアアアアアアア‼‼‼‼
二台はほぼ同時のタイミングでドリフトを始めた。
「いけえええ‼」
「おおおおお‼」
白煙とタイヤのカスを出しながらコーナーを攻める二台、しかし。
ギャッギャッギャッ‼‼
「何ぃ⁉」
バイパーはドリフトに耐えずスピンしたのだ。
「あああ‼バイパーが‼」
「あれじゃクラッシュするぞ‼」
回るバイパー、ケンジは焦りを押さえ、なんとかダブルクラッシュをしないように対象しようとする。
「くっ‼避けてくれ‼」
バイパーのリアがレクサスのフロントスレスレで交わし、ケンジはコーナーをクリアした。
バイパーも幸い壁ギリギリで止まった。
「……負けたか。」
ケンジの勝利だった。
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