出会い

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「あち…」 季節は夏。 天候は晴れ。 気温は31度だというのに無風。 「あちぃ…」 俺の席は窓際だ。 風があれば涼しくて最高の席だけど無風となれば、最悪な席となる。 「あっちぃ…」 バシッ 「痛…っ」 頭をいきなり叩かれ、叩かれた方を向くとお怒りの先生。 「笑チャン、俺の授業をあちぃあちぃ言って聞いてないだろう?」 「いや…聞いてた。そしてチャン付けするな。」 「じゃあ、俺は今なんの話しをしてたか言ってみろ。」 そんなの知るかよ…… 「……小宮の話?」 「なっ!なんで小宮先生の話を…?!そ、そんな…な、なんで小宮先生なんだよ?今は全く関係ないだろ?さ、授業授業!」 あからさまに動揺しているのは、実は今授業をしている井砂は小宮が好きだからだ。 ま、付き合ってるんだろうけど教師同士の恋愛はダメだからなぁ… バレバレだけど一応隠してるらしい… だから井砂に都合の悪い時小宮の話をすると良い。
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