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そんな毎日を送っていた俺の下駄箱に一通の手紙が…
「はぁ…またかよ…」
この学校は共学だけど、ホモが多い。
差出人は三野千晴。[ミノ チハル]
ぶっちゃけ俺はホモじゃない。
男から手紙を貰った時点で俺のテンションはがた落ち。
「勘弁しろよ…」
俺はそのまま手紙を捨ててしまおうと思ったけど、流石に可哀想かと想い封を切った。
┌─────────────┐
│ │
│ 園田笑さんへ │
│ 伝えたい事があります。 │
│ 少し聞いてくれるだけで │
│ 良いんです。 │
│ 明日の放課後、 │
│ 中庭で待ってます。 │
│ 三野千晴 │
│ │
└─────────────┘
手紙をよく見ると、字が震えている。
きっと緊張してビクビクしながら書いたんだろう。
そう思うと、行かないのも悪い気がして来て…
どうすっかなぁ…
聞くだけで良いなら行こうかな。
たぶん俺が行かなきゃ待ちぼうけだろうし。
2分もあれば終わるだろう。
「明日の放課後か…」
俺は手紙をバックに押し込んで、家へ帰った。
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