出会い

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次の日の放課後、気は進まなかったが中庭へ行った。 すると、真ん中の大きい木の下でカチカチになっている人がいた。 その姿を見ると少し笑えた。 「三野…千晴君…?」 「あ!えと…」 俺が声をかけると一瞬驚いた顔をして、言葉に詰まった。 「あ…俺、笑…さんが…えっと…付き合って下さい!!」 何て言うのかと思ったら、出てきた言葉は日本語になっていなかった。 でも、なぜか男に告白をされたのに嫌な気持ちではなかったし、必死さが伝わってきて心が安らいだ。 「ははっ、良いよ。」 気付けばOKしていた。 今までこんな事はなかった。 男に告白されれば気持ち悪かったし、心が安らいだり笑ったりする事なんて絶対になかった。 「本当ですか?!えと…じゃあ、えっと…」 でも、三野千晴を見てると自然と笑いがこぼれる。 「アドレス、だろ??」 「あ、はい!」 俺は携帯をポケットから出し、赤外線で送ろうとしたけど三野千晴がなかなか携帯を出さない。 どうしたんだろう、と不思議に思っていると… 「携帯…教室です……」 しょぼくれた顔で俯く三野千晴は本当に面白い。
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