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「じゃあ、取りに行くか。」
そう言って歩き出すと、嬉しそうに隣に来る。
なんか可愛いなぁ、なんて思ってしまい慌てる。
もしかしたら、俺は本当にホモになったかもしれない。
「教室何階??」
「あ、3階です。」
「へぇ、同じ階じゃん。」
会話をしようと話を持ちかけたが何か言いたそうな顔をしていたので「どうした?」と聞くと言いづらそうに俯いた。
「あの…」
「ん?」
優しく声をかけると、衝撃的な事実を聞かされた。
「同じクラスです。」
………
「は?!同じクラス?!」
「はい……」
マジかよ…
まぁ、2年生になってクラス替えをしたばかりだから仕方ないだろ?
逆に名前を覚えた人なんて数人しかいない。
「悪ぃ…」
「いえ、大丈夫です。」
いやいや、見るからに落ち込んでるから…
少し気まずくなったところで教室についた。
早速携帯を出してアドレス交換を始めた。
「俺が先にアドレス送るわ。」
「うん!あ、きた…!」
ドキッ
俺のアドレスが送信完了した時、三野千晴はすごい嬉しそうに笑った。
思わず心臓が飛び跳ねた。
「じゃあ、次は俺が送ります!」
「あ、あぁ…」
満面の笑を浮かべる三野千晴を見て、俺は本当にやばいと思った。
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