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「……へ?」
その日は、美食サークルの皆で川にBBQに来ていた日。
他の皆は、後片付けとか色々していてあことりょうくんだけ川辺で遊んでいた。
うん、ちょっと良い感じ。
そんなことを思っていた時にりょうくんは突拍子もなく言い出した。
「あこはさ、忘れられない…ってか忘れない想いってあると思う?」
辺りはもう真っ暗で、そう言ったりょうくんの顔ははっきりと見えなかった。
りょうくんはお酒が入ってるせいか、なんだかいつもに増しておかしいみたい。
「……例えば、どういうことですか?」
そんなりょうくんの話を何も言わずに耳を傾けた。
「何でも良いんだ。固く結ばれた友情とか、心地の良い家族の絆とか、大好きな人への愛情だ、とか…。生きてきた中のその期間、その瞬間だけとかじゃなくってさ?死ぬまで一生忘れない想いだと思う?…そんなの存在すると思う?」
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