強い意思

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少女が見た光景はあまりに酷いものだった。 天井から吊された手枷、壁一面に広がるどす黒い跡、体が拒絶する程の鉄の臭いと異臭。 男に言われるがまま裸になった。 その体は汚れを一切知らなくて、血管が見える程の美しい透き通る様な肌。 そして手枷をはめられる。 その時一人の女が叫んだ。 『私は魔女です。だからこんなことをしなくても処刑を受けます。』 と。 男達は顔色一つ変えずに彼女が言った言葉を報告していく。 けれども、彼女に対する拷問が無くなることはない。
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