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少女を密告したのは向かいにある家の女。
特に出会うことも、話をすることもなかったのだが少女の美貌に嫉妬していた。
そして、同じ様に少女に嫉妬していた人間が集まって密告したのだ。
たったそれだけの理由。
でも、この時代にとってはそれも立派な理由になった。
いつ自分が魔女だと言われるか分からない恐怖に、街の者は皆怯えていただけ。
だから仮に少女を庇う者が居たら、その人も密告されるのだ。
そこには行き場のない感情があるだけ。
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