運命の日

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街を歩けば注目を浴びる。 同じ様に囚われた女が、幾人も見受けられた。 少女は綺麗な髪を靡かせて前だけを向いて歩いた。 その姿が人々の目にどう映ったのかは解らない。 ただその姿を一目見ようと、少女の歩く左右には道が出来るくらい美しかった。 『魔女』 と呼ばれる女達は皆、恐怖に顔が歪んでいた。 ただ少女だけ、少女だけは希望に満ちた顔をしていた。 後に少女はこう呼ばれるようになる。 女神と。
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