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「・・・はーー」
布団から少年がうんざりと出た。
「6時半・・・まぁ当然か」
少年は目覚ましを6時半から20分早めた。
少年は部屋のドアを開けて階段を降りて、一階のリビングに入った。
「一、さっさと食べちゃいなさい」
少年の名は荒波一(あらなみはじめ)近所にある高校に通う高校一生だ。
この家の朝ご飯は白米、みそ汁、あと大体は昨日の晩御飯の残りか、簡単に作れる食べ物。
「また、こんなのかよ」
一はボソッと言った。
何とか家族・・・テーブルに座る父と兄、キッチンにいる母には聞こえていなかったようだ。
一は朝食を見た。
白米、みそ汁、ハンバーグだが、ハンバーグは冷凍食品のハンバーグだった。
つまり、母がキッチンにはいるが実際に働いているのは母の横にある電子レンジだった。
一は朝食を早めに済ませ、制服に着替えバッグの中身を確認した。
「・・行ってくる」
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