無色からの始まり

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………目の前が真っ暗だ。 身体が軽い…てか身体ある? だが自分の身体があるかどうか確認出来ない…。 魂だけで行動してる感じかな…。 「ここどこだよ…。」 何故だかこの空間にはいたくない。 この世界が俺を否定してる感じがするし、俺自身もこの世界を嫌っているようだ。 例えるなら自分が一年なのに三年生教室に入ってしまっていて、「ちょっ…お前一年調子乗んなよ」的なオーラを出されてる状況だ。 めっちゃ外出たい。移動出来てるかわからないが気分だけでも前に進むよう心掛けてみる。 しばらくそうやって暗闇を探っていた。 するといきなり…… 「セイヤッ!!」 がつん!!! 「いってぇー!!!」 突然あたりが明るくなった。 同時にひたいに激痛がはしる。 「わっはっはっは~~。いつもながら面白いリアクションをしてくれるな、お前は!!」 ……どうやらこの男から頭に正拳突きをされて目覚めたようだ。
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