最後のカケラ

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口の中には ほろ苦いビターチョコの味が広がっていった。 この風味を、 慎士の唇に移してあげれば、 返事代わりになるだろうか。 言葉にしなくとも、 伝わるだろうか。 私はそんなことを考えながら、 身体を起こし、 右手をついて、 ゆっくりと、 慎士に近づいた。 【--END--】
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