moment

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「オラ、さっさと立てッ!!」 命令。 少女もまた無力で。 目では反抗していても、従う他無いのが恨めしくて。 涙が光る目で、男をキッと見つめて、堪えるしか無い。 顔には痣が。 ただ、痛々しく残る。 男は強引に腕を引っ張って少女を立たせると、再び拳銃を突き付けてこう言った。 「余計な事しやがって……お仕置きが必要だな」 目が笑った。 心など無い、無機質な目が。 そして不意に銃を左手に持ち替え、余った右手をポケットに突っ込むと、その手には、 「……ッ!! それは……!!」 煙草。 拷問の始まり。
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