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壊れされた少女。
イカレた男は、摂氏約700℃のそれを、迷いすら無く。
その白い腕へ。
「や……やめろ……!!」
止める僕。
届かない。
「嫌……嫌……」
拒む少女。
「ダーメ。これは『お仕置き』なんだからね」
届かない。
そして、
ジュウゥッ
「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛――――!!!!」
僕は、本当に無力だ。
ただ、拙い。
そして臆病だ。
目を背け、見ることからも逃げ出した。
少女の痛みは、こんなモノじゃないのに。
悲痛な叫び、と形容するには生温い程の叫びが響いた。
いや……轟いた。
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