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僕は2、3歩後ずさりした。
男の口元は緩み、ニヤリと気持ち悪い笑みを浮かべる。
一方、少女は。
「嫌……もう……嫌だ………助けて……お願い…………!!」
泣いていた。
でも、だからといって、僕が何かしてやれる訳でも無い。
所持するのはナイフのみ。
拳銃の前に何が出来よう。
ん……?
さっきの少女の言葉に、違和感を抱く。
「もう」って……どういう意味だ?
「『もう』って、なんだよ……」
言葉に出していた。
無意識に、怒りに任せて。
「お前……その子に一体何をした?」
男に食って掛かった。
男は相変わらず憎たらしい顔で、ヘラヘラしながら答えた。
「はっ……ちょっと服脱がして乱暴しだだけよ……何か文句あるか?」
な……に?
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