第1章

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家に帰る道すがら、肝心なことを聞いていないことに気付いた。 「健人さんのお兄さんの名前、なんていうんだろう。明日、また行ってみようかな?」 翌日、仕事は午後の遅い時間からなので、昨日会ったばっかりだけど、お昼でも一緒に…と思って出掛けた。 でも、お店を覗いてもそれらしい人物はいなかった。 「あの…すいません。」 「はい、何でしょうか?どんなお花をお探しですか?」 と、店の中からきれいな女性が出てきた。 若いみたいだけど、店長っぽい感じもする。 「いいえ…。人を探してるんですけど。皇さんは今日は?」 「ああ。健人くんね。今日はバイト休みの日なんですよ。」 「そうですか…。じゃ、また来ます。」 「健人くんのお友達ですか?」 「えっ?えぇ…まぁ…。」
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