第1章

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俺と話をしていた店長の女性が、通りに目を向けて声を掛けた。 「こんにちは。」 と言う声につられて後ろを向くと、健人さんが立っていた。 「健人くん、お友達がね、あなたがこの前を通るのを待ってたのよ。健人くんに用事があるみたいよ。」 「どうも…。」 と、健人さんに挨拶した。 「あっ!どうも。」 昨日と同じ笑顔で挨拶してくれた。 「あっ、あの…すみませんでした。花も買わないのに居座っちゃって。」 「いいのよ。私が待ってれば?って言ったんだから。今度、お花を買ってくれればいいから。(笑)」 「はい。ありがとうございました。」 店長にお辞儀をして、店を出た。
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