第1章

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通りを駅の方へ向かって歩きながら、 「これから、大学ですか?」 と、尋ねた。 「はい。あっ、店長ですね?言ったの…。」 「そうです。なんかお話好きな人みたいで…。」 「そうなんですよ。お花を買いに来る人と話をするのが趣味みたいな店長でね(笑)」 「楽しかったですよ(笑)」 「そうですか(笑)」 「少しだけ時間ありますか?」 「ええ。早めに家を出てきたので…。」 「お昼は…済ませました?」 「いいえ、まだです。食べてくればよかったんですが、天気がよかったんで、ついふらふら出て来ちゃいました(笑)。」 「よかったら…お昼ごはん、一緒にどうですか?もちろん、僕のおごりで。」 「え?でも、それでは…。」 「気にしないで。こう見えてもちゃんと働いてますから。(笑)」 「え?あぁ…そうですよね(笑)。いいんですか?本当に…」 「もちろんです。」 「それではお言葉に甘えて…」 「決まり!」
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