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ふと副会長さんと目が合った。
副会長さんがクスリと王子さまみたいに笑う。
キャアアアァ!
ウオオオオォ!
などと言う歓声が一斉響く中、俺は脳裏に過ぎったキスシーンに思わず視線をそらした。
は、恥ずかしい…。
「今、絶対僕に笑ってくれたよねっ?」
「はあ?僕だからぁ!」
…わぁ。すごい副会長さんって人気なんだなぁ。
「「静かにしてねー?」」
「じゃあ今から簡単にルール説明をするね」
副会長さんは双子会計さんから渡されたマイクを持ちそう言った。
「制限時間は1時間。その間まで逃げきった人が一番多いクラスにはご褒美があるからお楽しみにね?
ちなみに僕達生徒会メンバーや風紀委員は鬼だよ。
あと、捕まえるのに武器や道具を使うのは禁止します。
最後に強姦とか暴力沙汰などは絶対に起こさないこと。
皆、楽しんでやりましょう」
副会長さんがニコッと笑って言葉を締めくくると、また歓声が響きました。もう耳痛いよぉー。うー。
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