親睦会

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場所は変わり運動場。 「「じゃあ、はっじまるよー♪」」 双子会計の合図で親睦会が始まった。 生徒達が一斉に逃げはじめる。 「芽伊」 「うん。陸」 陸と目を合わせて俺と陸も走りだした。 「ちょ、待てよ!」 「あんの、モサモサ…」 そんな琉季と雷斗の声が届いたのか芽伊は一瞬ふりかえり二人に笑いかけた。 「じゃ、またね!ばいばい」 芽伊が二人にそう言った時、陸がクスリと二人を得意げに嘲笑ったのはもちろん芽伊は知らない。 「あいつ…殺す」 「ゆま?!」 ゆまのかなり低い声が雷斗の後ろでした。 雷斗が振り返ればゆまの綺麗な笑顔にぶつかる。 「雷斗先輩。見てみろ。あのモサモサ、どさくさに紛れて手繋いでるぜ」 美少年で綺麗な顔でそんな男らしい口調はどうなんだ…。芽伊の前だとめちゃ猫かぶりなのに。と雷斗は思ったが、それよりも前を見ると確かに芽伊と陸は手を繋いでおり、もちろんイラッとした。 「ゆま。殺すのには同意しないが、とりあえずあいつらの後追おう」 「ふん、そうだな。雷斗先輩」 「ちょ、俺は?!」 琉季のそんな叫びは二人に響いてなかったとか。
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