女王様こと宇佐美先輩

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「…つ、付き合ってあげてもいいけどっ?」 あれ。 なんかおかしくない? 顔を赤らめ俺を上目遣いで見つめてくる宇佐美先輩に俺はどうしたらいいかと内心とっても悩んでいる。 あーどうしよう…。 遡ること今から10分前。俺らは鬼に見つからないように気をつけながら宇佐美先輩の元にやってきていた。 雷斗とゆまに宇佐美先輩の取り巻きを引き付けてもらい、(なかなか大変だった)一人になった宇佐美先輩に俺はゆっくり近づいた。 あ。陸は近く隠れて準備中、ね? そこまでは完璧だったんだけど…。 近づく俺に気がついた宇佐美先輩。 宇佐美先輩は女の子にしか見えないような可愛い男の子だけど雷斗とはまた違う可愛いさだ。 なんていうか、気品のある猫みたいな。大きな猫目がそう思わせてるのかも知れないけど。 俺はそんな宇佐美先輩に微笑みながら声をかけた。なるべくチャラ男みたいにね。 「先輩、とっても可愛いですね」 「っ!/////あ、あんた誰?!」 「俺は2年の芽伊と言います。えっと宇佐美先輩、ですよね」 もう一回ニコッと笑いかければ宇佐美先輩はボンッと爆発したみたいに顔を赤らめて、俯いてしまった。 ここから何かがおかしくなり始める。
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